2015年 04月 27日
その1025「やっぱり漢方の話は面白い」
朝日新聞出版 (2014-11-20)
売り上げランキング: 7,186
丁 宗鐵(ていむねてつ)先生は最近民放の番組にも出演しているけれど本の方がじっくり為になる物から下世話な物まで様々な知識が詰め込んであって面白い。
今回は南伸坊さんとどちらもおっとりのんびりと対談をしている感じが良かったです。
最近の医療ではなくて、江戸時代の梅毒の話がすごくて、坂本竜馬は若ハゲだけど、ビンのあたりの毛がなくなっているのは梅毒が進んでる証拠。
と書いてあった。
そこで思い出したのが、AKBの触覚ヘアスタイルや
姫カット↓(こんなの)
硬派キャラのもみあげは
「風俗なんかやってません!」という清純派アピールだったのか!
そして北の将軍様や後継者である第一書記の意味のわからない髪形はヤリチンアピールだったのか!
それはともかく。
牛乳をいっぱい飲み始めてから乳がんが増えたんじゃないかなーと言いたいけど諸般の事情により言いにくいので、冷たい牛乳をガブガブ飲むのはちょっと…と言ってる。とか
原発の節電で新幹線の中の空調が悪くなってないですか?グリーン車はそうでもないと言いたいけどコレも諸般の事情が…とか
学校でお昼ご飯の後外でガンガン遊べる子は実症で、出来ない子は虚症。
18歳で人生決まってしまう世の中だと上5%くらいの実症の子だけがエリートになってしまうけれど、疲れを感じにくく、無理や暴食もやめられない性格なので糖尿や成人病になって早死にするのも実症。
昔みたいに地道に細く長くやる番頭や熟練した職人のような虚症の人が実力を開花させる機会が少なくなっている。
今の日本は皆実症の生活を強いられて皆不幸になってしまう社会実験をしてるようなものだ。という意見には結構納得。
アメリカもそういう社会なんですけど、バリバリやる人はメジャーリーガーもそうだけど、オフシーズンを2ヶ月くらいキッチリ取って40くらいにはリタイヤする。みたいな生活ですからねぇ…。
江戸時代にはあんまや針灸を盲人限定にして弱者も共生できる社会だった。という事で、梅毒もあるけど平和が続くというのは良い事でもあるんじゃないかなーと思ったりしました。
梅毒は脳に来て脳梅毒になるけど、その寸前にものすごい才能を発揮する場合が多々ある。ゲーテも平賀源内もハイドンもゴッホもボードレールもみんな患者さん。というのだけど、天才になる薬は作られていないようだ。
他にもインフルやいろんなタイプの痴呆症に漢方が効くしくみ、不妊の男性はなぜかムキムキタイプという謎。などもわかりやすく書いてあって、ちょっと漢方医に色々相談してみたくなりました。